この記事は、私がAIと対話して「なるほど!」と思った内容を公開したものです。
近年、日常的にAIツールで相談することが多いですが、非常に有益に感じる回答も多くなってきました。そこで気になった話題の質問と回答をブログ上に記録します。必要に応じて関連リンクや画像、Xの投稿なども添付しています。
使用AI:ChatGPT
使用バージョン:GPT-5.6 Sol 極高
なお、AIの回答には未確認の情報や解釈が含まれる場合があります。
今回の質問
https://x.com/DrewPavlou/status/2098748902396875221
911の話題ですが、ある男性がノースタワーで煙突の登り方、降り方と同じような要領で9回分フロアを下に降りることに成功していたが、崩壊とともに巻き込まれたといった話がありました。
この話について事実なのでしょうか。詳細について教えていただきたいです。
また、どのような降り方をしていたのか。その煙突と同じ要領といっても、彼の真下には全く足場などなく、ただ体を狭い二つの垂直なスペースの中にいただけなのかと思っていますが、実際のところどうなのでしょうか。
AIの回答
はい。この話には、実際の映像・写真記録に裏づけられた核となる事実があります。ただし、添付されたX投稿は「ほぼ完全な作り話」ではない一方で、「30〜40分」「94階→85階」「サウスタワー崩壊で落下した」という部分をすべて確定事実として扱うのは少し危険です。
特に驚くべき点ですが、彼はロープや足場を使っていたわけではありません。おそらくダニエルさんが想像されたものにかなり近く、超高層ビルの外壁にある、2本の縦柱の間の非常に狭い溝に身体を挟み、摩擦力だけに近い状態で少しずつ下っていたと考えられています。
まず、存在そのものはかなり確かです
NIST(米国国立標準技術研究所)は9.11について膨大な写真・映像を収集しており、6,899枚の写真と6,977本の映像を解析しています。その公式記録には、ノースタワー西面で9時38分ごろから94階付近から人々が外へ出たり落下したりする様子が記録されています。さらに9時41分34秒の記録には明確に
“Climbed from 94-433”
つまり「94階・柱433付近からよじ降りた」という観察記録まで残っています。(nist.gov)
ただし、このNISTの表は「落下した人」の観察記録なので、この9時41分34秒の人物と、SNSなどで現在「Climbing Man」と呼ばれている長距離を下降した人物が完全に同一人物なのかは断定できません。当日は実際に複数人が外壁を降りようとしていました。
その後、写真を時系列に照合している9.11資料研究者・アーカイブコミュニティでは、白っぽいシャツを着た一人の人物が西面の同一箇所を徐々に下っていることが確認され、94階付近から85〜86階付近まで下降したという復元が行われています。これは公式NIST報告そのものの結論ではなく、複数の写真・映像から行われた後世の画像分析です。(reddit.com)
したがって、現時点では、
「男がノースタワー外壁を相当な距離下降した」→非常に信憑性が高い
「94階から85階までちょうど9階」→かなり有力な画像復元
「30〜40分かかった」→怪しい
「サウスタワー崩壊の衝撃で落ちた」→有力な推測だが確定していない
という整理が適切です。
では、一体どうやって降りていたのか
ここが一番すさまじいところです。
旧WTCの外壁は、普通のガラス張り超高層ビルとはかなり違いました。外周そのものが構造体になっていて、細い鋼製の箱形柱が非常に密集して並んでいました。
NIST資料では典型階の外周柱は約14インチ(約36cm)角で、中心間隔が40インチ(約1.02m)。建築資料ではアルミ外装を含む柱の見付け幅がおよそ18インチ前後、その間の窓が約20〜22インチ、つまりわずか50〜56cm程度だったことが分かっています。しかも柱はガラス面より約12インチ=30cmほど外側へ突き出していました。(scribd.com)
つまり横断面で見ると、おおよそ
建物の外側 人間 ↓ ┃ ┃ ┃ ● ┃ ← 左右の柱 ┃ /|\ ┃ ┃ / \ ┃ [窓] ↑ 約30cm奥まっている 建物内部という、幅50cmほど・奥行き30cmほどの細長い縦溝が何十階にもわたって続いていたわけです。
その縦溝の中に身体を入れ、
- 右手・右足を一方の柱へ押しつける
- 左手・左足を反対側の柱へ押しつける
- 左右へ身体を突っ張る力で落下を防ぐ
- 一点だけ少し力を抜いて数cm下へずらす
- 再び突っ張る
- 別の手・足を下げる
ということを延々と繰り返します。
ロッククライミングでいう chimneying(チムニーイング)/stemming(ステミング) に近い方法です。通常のチムニーでも、左右の壁へ身体・手足を押しつけ、その反力と摩擦で身体を支えます。足場そのものがなくても成立します。(sebastien-constant.com)
ですからダニエルさんの
「真下には全く足場などなく、ただ体を狭い二つの垂直なスペースの中にいただけなのか」
という理解は、ほぼそのとおりです。
ただし「宙ぶらりんで腕だけでぶら下がっていた」という意味ではありません。左右の柱へ身体を強く突っ張ることによって、自分自身を“つっかえ棒”にしていたと考えると分かりやすいです。
それでも、恐ろしく難しい
WTCの典型階は約12フィート=約3.66mでした。(nvlpubs.nist.gov)
94階から85階までなら、
3.66m × 9階 ≒ 33m
です。
つまり、東京でいえばおよそ10階建ての建物の屋上から地上までに近い高さを、ロープなしで垂直な外壁の溝に身体を突っ張りながら下降したことになります。
しかも高度は300mを超えています。
下を見るとマンハッタンの地面がほとんど真下にあり、周囲では火災、煙、爆発音、ガラスの破損、他の人々の落下が続いています。普通のクライミングなら失敗してもロープがありますが、この場合は一度でも手足の圧力が抜ければ、その時点で終わりです。
ですから「腕力が異常だった」というより、全身の摩擦力を使い、非常にゆっくりと動く必要があります。むしろ腕力だけに頼ったら数分で限界だったでしょう。
窓を割って中へ戻れなかったのか
これも重要です。
旧WTCの窓は非常に細く、外から開閉する普通の窓ではありませんでした。しかも柱より約30cm奥に引っ込んでいました。(eater.com)
したがって、
「85階まで来たのだから、窓を開けて中へ入ればよい」
とはなりません。
ただ、写真解析では彼の近くにすでに破損していた窓があった可能性が指摘されています。もしその窓の位置へ横移動でき、中へ入ることができていたなら、状況は劇的に変わります。
なぜならノースタワーでは、航空機が93〜99階付近へ衝突して3本の階段すべてを切断しましたが、91階以下の階段は基本的に地上へ通じていました。9.11委員会によれば91階の居住者のほぼ全員は階段を使って避難し、80階台では少なくとも一つの階段が「clear and bright(煙も少なく明るい)」状態だったという証言もあります。(911commission.gov)
したがって、
もし85階付近で建物内へ戻れていたなら、理論上はそこから階段で地上へ逃げられた可能性があります。
これは単なる「あと数階降りれば助かった」ではなく、外壁下降から通常避難へ切り替えられる地点に、実際かなり近づいていた可能性があるということです。
ただし、「すぐ隣に割れた窓があり、そこへ移れば確実に助かった」というネット上の説明は後世の画像解析によるもので、公式調査で確定された話ではありません。
「サウスタワー崩壊で振り落とされた」は確定ではありません
ここはX投稿で最も注意が必要です。
サウスタワーは9時59分に崩壊しました。ノースタワーはその29分後の10時28分です。(membership.911memorial.org)
現在広まっている説では、この男性は85〜86階付近まで来たところでサウスタワーが崩壊し、その衝撃・振動・風圧などによって保持できなくなったとされています。
しかし、映像研究者の間でも、
「崩壊直前まで写っている」
「9時54分ごろには見えなくなっている」
「煙で見えなくなっただけかもしれない」
など見解が分かれています。実際、9.11映像アーカイブのコミュニティでもこの点について議論が続いています。(reddit.com)
したがって、「サウスタワー崩壊が直接彼を振り落とした」と断定する映像証拠は確認できません。
同様に「30〜40分」という時間もかなり疑問があります。NISTでは西面94階付近から人が出始めるのが9時38〜40分ごろに集中しており、長距離下降した男性を9時54分前後まで追跡する復元が正しいなら、実際の下降時間は15〜20分程度だった可能性の方が高いです。少なくとも「30〜40分」は一次資料からは裏づけられません。(upload.wikimedia.org)
そして、この人物の身元はいまなお確定していません。近年「Frank B. Reismanではないか」という動画も出ていますが、彼の勤務階は104階だったため、94階付近から現れた人物と結びつける根拠は弱いと指摘されています。(reddit.com)
この出来事で個人的に最も凄まじいと思うのは、単に「9階分も降りた」ことではありません。ノースタワーでは93〜99階の衝突によって、91階より上にいた人々には通常の下方向への経路が完全に断たれていました。 (citeseerx.ist.psu.edu)
その状況でこの男性は、「外壁を降りれば、91階より下へ到達できるかもしれない」という、普通なら到底選択肢にならない経路を実際に試し、約30mもの垂直距離を自力で突破した可能性が高いわけです。
添付写真で小さな人影として見ると分かりにくいのですが、WTC外壁の実寸を当てはめると、この話の異様さがかなりはっきりします。

