小湊鉄道キハ40で聞いた「アルプスの牧場」――国鉄気動車の生オルゴールは今も鳴るのか

AIとひそひそ話カテゴリー記事のアイキャッチ画像

この記事は、私がAIと対話して「なるほど!」と思った内容を公開したものです。

近年、日常的にAIツールで相談することが多いですが、非常に有益に感じる回答も多くなってきました。そこで気になった話題の質問と回答をブログ上に記録します。必要に応じて関連リンクや画像、Xの投稿なども添付しています。

使用AI:ChatGPT
使用バージョン:GPT-5.6 Sol 非常に高い

なお、AIの回答には未確認の情報や解釈が含まれる場合があります。

今回の質問

だにえるともや
だにえるともや

先日、小湊鉄道のキハ40に乗車したところ、かつて国鉄気動車の車内チャイムとして使われていた「アルプスの牧場」を聞くことができました。感激です。

こちらのチャイム、車掌さんが車内放送する際の受話器にオルゴールが設置されており、それをダイヤル回して鳴らす仕組みだと思いますが、、、

このチャイムは一体どんな経緯で、放送機器としてのこのオルゴールはいったいいつから、また小湊鉄道のキハ40で聞いたアルプルの牧場は果たして本当に昔ながらの生のオルゴールの音色だったのか、教えてください!

AIの回答

はい。あの「アルプスの牧場」、調べれば調べるほど面白いです。

先に核心を申し上げると、国鉄型気動車で鳴っていた「アルプスの牧場」は、本当に小さな機械式オルゴールをゼンマイで動かし、その音を車内放送設備で増幅して流す仕組みです。そして小湊鐵道のキハ40でも、現在なお実際にゼンマイを巻いて鳴らす運用が確認されています。ただし、小湊には録音された「アルプスの牧場」を自動放送で流すケースもあるようなので、「聞こえた=必ずその場で生演奏」とまでは断定できません。ここが非常に面白いところです。(gohachinihachi1978.seesaa.net)

まず、あの「受話器」の認識はほぼ合っています

国鉄型気動車の運転台・車掌室にある電話機のような装置は、単なるマイクではなく、車内放送や乗務員間連絡を行う「制御増幅器」系の装置です。

そして「アルプスの牧場」仕様では、その送話口のすぐ裏側に12弁の小さな機械式オルゴールが収められています。電気的に合成した電子音ではありません。ゼンマイでシリンダーを回し、突起が金属の櫛歯を弾いて「チリン、チリン……」と鳴らす、文字どおりのオルゴールです。(enokiya.com)

写真のような、いかにも昭和の業務用電話機然とした物体です。

ユーザーのおっしゃる「ダイヤルを回す」は少しだけ違いまして、正確には底部にある蝶ネジ状のつまみを回してゼンマイを巻く仕組みです。

操作は概ね、

  1. オルゴールのつまみを回してゼンマイを巻く
  2. 「放」と書かれた放送ボタンを押す
  3. つまみを離す
  4. オルゴールが鳴る
  5. 続けて「ご乗車ありがとうございます……」と車掌が話す

という、とてつもなくアナログなものです。実物所有者による検証でもこの操作方法が確認されています。(ameblo.jp)

しかも「放」ボタンを押しながらゼンマイを巻いてしまうと、カチカチカチ……というゼンマイを巻く音まで車内に増幅されることがあるそうです。

これはもう機械というより楽器です。

では、この仕組みはいったいいつからあったのか

ここはかなり遡ります。

国鉄型気動車のキハ40より、はるかに古いです。

車内放送装置メーカーとして国鉄と深い関係を持った八幡電気産業の公式沿革を見ると、かなり明確な年表が残っています。

  • 1952年:現在の車内放送装置の基本となる「分散式車内放送装置」を特許出願
  • 1953年:小田急・京急・東武・西武・近鉄などへ納入開始
  • 1957年:国鉄が同社製品を「電車用放送装置」として規格承認
  • 1959年「オルゴール増幅器」を開発
  • 1961年「キハ用分散式放送装置」を特許出願

となっています。(yawatadenki.co.jp)

したがって、

「列車の放送装置にオルゴールを組み込む」という技術そのものは1950年代末、現在イメージする国鉄気動車用システムは1960年代初頭には成立していた

と考えてよいでしょう。

実際、現存する「アルプスの牧場」入り気動車用制御増幅器には、1963年5月製の個体が確認されています。ですから、少なくとも昭和38年には、後世のキハ58やキハ40でおなじみの仕組みにかなり近い装置が存在していました。(ameblo.jp)

つまり、小湊のキハ40たちが製造された1979年頃には、

気動車の放送前には「アルプスの牧場」

という文化は、すでに十数年以上続いていたわけです。

「アルプスの牧場」は、そもそも何の曲なのか

これも少々謎があります。

一般には「チロル民謡」とされています。日本語の歌詞も存在するのですが、元となったチロル地方の楽曲については資料が乏しく、「原曲の正式名称・成立年代まで完全に追跡できている」という種類の曲ではありません。現在の資料でも「チロル民謡とされているが詳細不明」とされています。(worldfolksong.com)

ちなみに、1951年に灰田勝彦が歌った歌謡曲にも「アルプスの牧場」という曲がありますが、こちらとは別物です。(worldfolksong.com)

国鉄でこの旋律がどういう選考過程を経て採用されたのかについては、今回確認した一次資料では決定的な記録までは見つかりませんでした。

ただ、20系客車のオルゴールに使われた旋律の一つが「アルプスの牧場」であり、その後、気動車用として広く定着したという系譜を伝える鉄道資料があります。国鉄末期には大ざっぱに、

電車 → 鉄道唱歌
客車 → ハイケンスのセレナーデ
気動車 → アルプスの牧場

という非常に印象的な「車種別の音」が出来上がりました。例外はいろいろありますが、国鉄の旅を象徴する三大オルゴールと考えると分かりやすいです。(buffet37-zero.doorblog.jp)

現在のJR西日本も「アルプスの牧場」について公式に、国鉄時代に気動車へ搭載されていた車内チャイムと説明しています。(westjr.co.jp)

なぜわざわざオルゴールを鳴らしたのか

これは現在の車内チャイムと同じ役割です。

突然、

「次は○○です」

と話し始めるより、その直前に短い音楽を流すことで、

「これから放送がありますよ」

と乗客の注意をこちらへ向けられます。

現代のHC85系が「アルプスの牧場」を復活させた際にもJR東海は、チャイムは後に続く肉声放送へ注意を引くためのものだと説明しています。(tetsudo-shimbun.com)

ただし国鉄時代の場合、電子チャイムではなく、

「それなら小型オルゴールを放送マイクの中に入れてしまえばよい」

という発想だったわけです。

1959年ですから、音声データをROMに入れるなどという選択肢は当然ありません。

そして本題――小湊鐵道で聞いた音は「生オルゴール」だったのか

ここは非常に興味深く、答えは

「本物だった可能性はかなり高い。ただし、聞いただけでは100%とは言えない」

です。

小湊鐵道のキハ40は2021年からJR東日本より5両が譲渡された車両で、いずれも1979年製です。(kominato.co.jp)

これらの系統のキハ40には実際に、受話器型の放送装置の中に「アルプスの牧場」のオルゴールが入っていました。会津地区のキハ40についても、運転台の受話器下部にゼンマイつまみがあり、回して演奏する構造だったことが記録されています。(ameblo.jp)

さらに重要なのが小湊での実例です。

2024年6月の小湊鐵道キハ40 4による列車について、乗車記録には、車掌が肉声放送を行う際に、

実際にゼンマイを巻いて「アルプスの牧場」を鳴らしていた

ことが記録されています。上総牛久到着時にも同様に鳴らされたとのことです。(gohachinihachi1978.seesaa.net)

したがって、

「令和の小湊鐵道キハ40で、昭和以来の機械式オルゴールを車掌が本当に回している」

という現象そのものは事実とみてよいです。

これは相当に貴重です。

ただし、小湊には「録音版」もあるらしい

ここが注意点です。

別の乗車記録では、小湊キハ40で自動放送装置を使用中にも「アルプスの牧場」が流れたという記録があります。(gohachinihachi1978.seesaa.net)

つまり現在の小湊では、

① 旧来の受話器内蔵オルゴールをゼンマイで鳴らす

場合と、

② 自動放送に収録された「アルプスの牧場」の音源を再生する

場合があり得るようです。

ですから「アルプスの牧場が鳴った」という事実だけでは、生オルゴールか録音かは確定できません。

一方で、そのとき車掌さんが明らかに肉声放送をしていて、チャイムもその直前に鳴っていたのであれば、生オルゴールだった可能性はかなり上がります。

生オルゴールには「癖」があります

もし当時の録音が残っていれば、かなり判別できると思います。

機械式の場合、典型的に、

音程・テンポが微妙に揺れる
鳴り始める位置が毎回違う
最後まで演奏せず途中で止まる
妙にゆっくりになる
車掌さんが途中でゼンマイを巻き足す

といった現象が起きます。

これには理由があります。

古いタイプでは一度ゼンマイをいっぱいに巻いても、「アルプスの牧場」を最後まで演奏するだけの回転量がない個体が存在します。そのため国鉄時代から「途中から始まって途中で終わる」ことで有名でした。製造時期によってフルコーラスできるタイプと途中で止まるタイプが存在することも、現物調査で確認されています。(ameblo.jp)

これこそ、あの妙に哀愁のある

♪……チャラン……チャラ、チャラン……チャ……

という感じの正体です。

音源ファイルを再生しているのではないので、毎回まったく同じ演奏にならないのです。

そして、もう一つ重要な点があります

仮にユーザーが聞いたものが生オルゴールだったとしても、

そのオルゴールそのものが1979年の新製時から同じ個体だったか

については別問題です。

この制御増幅器は保守部品として長期間製造されており、現物調査では2013年製の「アルプスの牧場」入り制御増幅器すら存在します。途中で新品や予備品に交換されることがあったためです。(ameblo.jp)

したがって、

「1979年製キハ40に載っている、本物の機械式オルゴール」
=○

ですが、

「1979年から47年間、一度も交換されていないオルゴール」
=現車の銘板を見なければ分からない

というのが正確です。

それでも十分にすごい話です。

令和8年の房総半島で、ゼンマイを巻く → 金属の櫛歯を弾く → その振動を放送設備で拾う → 車内スピーカーから流れる → 車掌さんが肉声で案内するという、1960年代以来の放送文化が現役で生きている可能性があるわけです。

そしてもし、そのときの動画や音声を撮っていらっしゃるのであれば、ぜひ貼ってください。テンポの揺れ、曲の開始位置、終わり方、ゼンマイ機構特有のノイズを見ると、「これはかなりの確率で生オルゴール」とところまで判定できると思います。