ドクターイエローがついに引退します

ドクターイエロー

こんにちは、ダニエルです。

鉄道ファンにとって重大なニュースです。新幹線の検査車両として長年活躍してきたドクターイエローが、引退することが発表されました。この記事で詳しく取り上げます。

ドクターイエローは、イベントなどを除いて一般のお客さんは乗ることができず、時刻表も公表されていないため、鉄道ファンはもちろん、お子さん連れのファミリーの方々からも「見かけると幸せが訪れる」「幸せの黄色い新幹線」と言われ、多くの方から大人気を博している車両です。

そんなドクターイエローは「新幹線のお医者さん」とも言われています。普段は新幹線の線路や設備の状態を検査をしている特別な車両です。そのドクターイエローについて本日、具体的な引退時期が伝えられ、テレビやSNS上などで話題になっているのです。

今回のニュースのきっかけ

まず、今回のニュースのきっかけをお伝えします。一連のドクターイエローに関するニュースを最も先に報じたのは、僕が把握している限り、NHKニュースの記事でした。NHKニュースのXアカウントでは、6月13日午前2時55分に、ドクターイエロー引退に関する記事について投稿をしています。僕は今朝起きて、いつものようにXを眺めているタイミングでこの投稿を見つけ、ずいぶん投稿日時が深夜だなと思いつつも、ドクターイエロー引退のニュースを初めて知ったのでした。

この記事では、ドクターイエローが老朽化のため引退することが述べられていましたが、当初の記事内容では、後からご紹介する2025年1月に引退という記載はなく、あくまで2027年めどとだけ伝えられていました。

JR東海とJR西日本からの正式発表

その後、当日中にJR東海とJR西日本がそれぞれ後を追うようにプレスリリースを発表しました。ドクターイエローはJR東海と西日本とでそれぞれ1編成ずつ、合計2編成が走っていますが、各社からドクターイエローの引退時期が具体的に示されました。まず2025年1月にJR東海の編成が、2027年度にJR西日本の編成が運行を終えることが明らかになりました。

ドクターイエローは検測専用車両です

「ドクターイエロー」がどんな車両なのか簡単にご紹介します。正式な名称は長く、新幹線電気軌道総合試験車923形0番代(通称「ドクターイエロー」)という名前がついています。また、JR東海の車両はT4編成、JR西日本の車両はT5編成と呼ばれています。それぞれの車両は交互に約10日に一度の頻度で走行しており、実際の営業路線を営業車両と同じ速度で走行しながら、線路の歪みや設備の異常をチェックする重要な役割を果たしています。

ドクターイエローの歴史は長い

そんなドクターイエローの歴史は非常に長いです。ドクターイエローの歴史は1964年、東海道新幹線の開業とともにすでに始まっていました。当時から夜間でも目立つように黄色い車体が採用され、初期の車体形状は近鉄のビスタカーに似てる外観でした。1974年には初代新幹線0系をベースにした車両が投入され、210キロで走行しながらの検査が可能となりました。現在は700系をベースにした車両が運行されています。

ドクターイエローの引退理由は老朽化

引退の主な理由は老朽化です。JR東海の車両は2001年から、JR西日本の車両は2005年から運行を続けており、いずれも20年ほど経過しているため老朽化が進んでいます。また、最近の鉄道各社ではお客さんが乗り降りする営業列車にも検測装置を搭載し、走行しながら設備の状態を監視する技術も進展してきています。検測専用車両を走らせるよりも、営業列車に検測装置を搭載した方がより効率よく検測が行えるといった事情もあるようです。

2023年末時点では、まだ引退計画を明言せず

実は、ドクターイエローの引退が正式に発表される前の2023年12月30日、鉄道コムの記事で「そろそろ引退説が流れるドクターイエロー」として取り上げられていました。この記事では、引退の可能性について触れつつも、まだ具体的な内容の発表はありませんでした。この記事ではJR東海とJR西日本それぞれのコメントが掲載されており、JR東海の広報担当者は「現時点でこの先の計画については具体的に決まったものはありません」とコメントしています。また、JR西日本の広報担当者も「引退の時期が来ましたらお知らせいたします」と説明していました。この記事が公開されてから半年後、ついにこのたび正式な引退発表が行われました。

ドクターイエロー引退後の検測方法

現在のドクターイエローが引退してしまったら、新たな黄色い新幹線が投入されるのでしょうか?残念ながらそうではないようです。現在のドクターイエローが黄色い新幹線としては最後の存在となり、ドクターイエロー引退後は、営業車両として活躍しているN700Sに専用機器を取り付けて検測が行われます。

営業車両での検測は以前から行われていました。2019年8月7日にJR東海が発表したプレスリリースによると、N700S営業車両には線路の状態を監視するシステム、架線の状態を監視するシステムなど複数のシステムが導入されており、より高頻度に設備の状態把握が行える体制が整えられてきました。

在来線でも活発な、営業列車への検測装置搭載

こういった検測技術の進化は新幹線だけではありません。JR東日本の山手線で活躍するE235系には、架線の状態を監視する装置が搭載されておりまして、その様子は乗客として利用する場合にも確認することができます。まれにパンタグラフ部分が白く光っている車両があるのですが、実はそこに照明がついていて、走行中のパンタグラフの状態を検測しているみたいです。

また、JR九州では2020年3月25日に「レッドアイ」と呼ばれる営業車両に検測設備を導入しました。とはいえ、多機能検測車の「ビッグアイ」というものも導入されており、営業車両に検測危機を搭載するかどうかは、状況に応じて判断されているみたいです。ちなみにJR九州の新幹線では、専用の検測車両は導入されておりません。

ドクターイエローは東側でも走っていた

主に日本の西側で活躍しているドクターイエローですが、かつては東北新幹線や上越新幹線、長野新幹線(現在の北陸新幹線)でも使用されていました。これらは西側で活躍するドクターイエローとは別に、主に東日本側の新幹線で使用するためのドクターイエローとして製造され、各エリアを担当していました。200系をベースとした車両が使われていましたが、2003年以降、JR東日本ではドクターイエローの保有をやめ、代わりにE926型「イースト・アイ」という検測専用車両によって検測が行われています。これにより、黄色い検測専用車両としてのドクターイエローは東日本地域から姿を消しました。「イースト・アイ」は北海道新幹線やJR西日本の北陸新幹線の検測も担当しています。

ドクターイエローのイベントは、倍率100倍の超大人気に

ドクターイエローは検測専用車両なので、今まで旅客輸送は行われてきませんでしたが、JR東海では2023年3月22日から23日にかけて、初の旅客輸送を行ったそうです。この体験乗車会では、パンタグラフを目視で観察する観測ドームなど、普段は体験できない特別な設備を見学することができましたが、当選倍率100倍、約2万人が応募する大人気イベントとなりました。

ドクターイエロー引退に対する利用者の反応

ドクターイエローの引退を受けて、多くの鉄道ファンや利用者から悲しみの声が上がっています。特に近年は車両の運用の合理化が進められ、車両のバリエーションが減少していることから、「見ていて面白みがなくなってきた」といった声も多く聞かれます。営業車両もN700Sが主力となり、今後全く新しい形状をした新幹線の登場もあまり期待できないので、そういった意味でも、ドクターイエローの引退は大変残念ですね。

ドクターイエローに出会う方法は、ウェブ上の情報です

拝む機会が残り少なくなったドクターイエロー、運のみでしか見ることはできないのでしょうか?そんなこともなく、実はウェブ上にはドクターイエローの検測が行われる時間や駅の通過時間などの情報を提供しているサイトがあります。このサイトを見れば、ある程度の予測を立ててドクターイエローに会うことができるかもしれません。

ドクターイエローは東京から博多までの広範囲を走行しますが、タイミングさえ合わせれば出会える可能性はあります。私自身も東京駅にたまたま来るという情報をウェブ上で知り、見に行くことができました。諦めずに情報をチェックし、最後の機会を見逃さないようにいたしましょう。

ドクターイエローのこれまでに感謝

以上、ドクターイエロー引退に関する内容についてご説明しました。

今回のニュースは、多くの鉄道ファンのみならず利用者にとって寂しいものでしたが、ドクターイエローのこれまでの功績に感謝したいところです。JR東海ではドクターイエローの引退に際して皆様にお楽しみいただけるイベントの開催や企画商品の販売などを多数用意しているとのことです。今後の動向にも期待したいですね。

ご覧いただき、ありがとうございました。