税金をたくさん取っているのに、なぜ新しい政策のたびに「財源は?」となるのか

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この記事は、私がAIと対話して「なるほど!」と思った内容を公開したものです。

近年、日常的にAIツールで相談することが多いですが、非常に有益に感じる回答も多くなってきました。そこで気になった話題の質問と回答をブログ上に記録します。必要に応じて関連リンクや画像、Xの投稿なども添付しています。

使用AI:ChatGPT
使用バージョン:GPT-5.6 Sol 極高

なお、AIの回答には未確認の情報や解釈が含まれる場合があります。

今回の質問

だにえるともや
だにえるともや

税金についてちょっと知りたいことがあります。

よくニュースなんかを見ていると、何か政府が新しいこと、新しいサービスや新しい動きをするときに税の財源という話が出てきます。税の財源。これ、一体なんでこんな話になってるのかと不思議に思うわけです。

つまり私たちは毎日のように消費税、毎年のように他のいろんな重い税金に苦しんでいるわけですけれども。そこでかなり税金むしり取られていって、それによって国が運営されて政府なども新しい行動などを行っていると思うわけなんです。そこで取ったお金が膨大にあって、そこから決められた予算というもので割り当てられて継続してずっと使われるお金というのもあると思いますが。新しく何かをするときに財源として何から捻出するのかっていうのが話題になるのが理由が全くわからないわけなんです。財源。例えば国民年金、失礼、年金を運用していてそこで出たプラスの利益でそこに充てるだとか。なぜそのように捻出をしないといけないのか。つまり非常に多く、うんざりするほど税金取っているくせして、何か新しいことをするのに全く身動きが取れないほどカツカツなのか。

それとももうかなり大雑把に予算というものを決めてしまって均等にケーキ、丸いホールのケーキが割合に応じてそれぞれの既存のサービスの方にお金がこう流れていくように全く余裕がないような作りになっているのか。

その場合かなり問題だと思うわけなんです。つまりいちいち何か新しいことというものは世の中生きていて全く同じように今まで通りの環境でずっと過ごしていくわけではなく、社会の情勢や災害などいろんなことが変わっていく現実に対して適応しないといけないわけで、そこに対する預金や貯蓄などが私たちの日常生活一般市民としての日常生活でもそうした蓄えというのが当たり前のように存在しているべきだと考えますが。そういったものが国に全くないというのがかなり問題だと思っているわけです。

国債発行など国が借金を異常にしているということはたびたび取りざたされているわけなんで。そうした日本の現実が財源という、新しく何かするにあたってどこからお金を集めるのかという話になるわけですが。財源といって何か新しいことをする場合にも身動きが取りづらいというのは税金たくさん取っているくせして無駄遣いも多くしているくせに何かお金の捻出に困っているようないつもの姿に見えて腹立たしいという気分にもなるわけです。

これが他の国によって国の借金というのがほとんどないような国になると財源というものを考えなくて済むような貯金がすでにあるのかということも同時に気になりました。この辺について教えてください。

AIの回答

はい。この「なぜ毎回“財源は?”となるのか」という違和感は、かなり重要なところを突いています。

結論から言うと、財源論は「国の金庫に現金がない」という話ではありません。 むしろ、

日本は、毎年入ってくる税金などをすでにほぼ使い切るどころか、それでも足りず国債で補っている。その状態で新しい支出を恒久的に増やすなら、その増分を何で埋めるのか

という話です。

そして、「既存サービスにケーキの大部分がもう切り分けられていて、意外に自由に動かせる部分が少ないのでは」というダニエルさんの想像は、かなり実態に近いです。

まず、2026年度の日本の財布を見ると非常に分かりやすいです

2026年度の当初予算では、国の一般会計は約122.3兆円です。一方、税収等は約83.7兆円しかありません。その他収入が約9.0兆円あり、それでも足りない約29.6兆円を国債で埋めています。つまり、新しい政策を何も追加しなくても、最初から約4分の1を借金で賄っている予算です。(mof.go.jp)

ざっくり書くとこうです。

2026年度当初予算金額
国の支出122.3兆円
税収等83.7兆円
その他収入9.0兆円
国債発行29.6兆円

しかも支出側を見ると、社会保障が約39.1兆円、地方交付税等が約20.9兆円、国債費が約31.3兆円です。この3つだけで約91兆円、一般会計全体の約75%になります。(mof.go.jp)

ですから、

「税金をあれだけ取っているのだから、大量に余っているお金がどこかにあるはず」

という状態ではありません。

税金は確かに巨額ですが、それ以上に毎年の支出が巨額なのです。

なお、2026年度の「国民負担率」、つまり税金と社会保険料を国民所得に対して見た比率は45.7%と見込まれています。ただしこれは「一人ひとりが所得の45.7%を払っている」という意味ではなく、国全体のマクロ指標です。(mof.go.jp)

「財源は?」の正体

ニュースで「この政策の財源をどうするのか」と言っているとき、実際には

「この新しい支出によって増える年間数千億円・数兆円を、何によって相殺しますか?」

と聞いています。

たとえば新制度を作って毎年1兆円必要になるとします。

税収を1兆円増やすのか、既存の予算を1兆円削るのか、何らかの資産収入を使うのか、それとも国債をさらに1兆円発行するのか。

このどれかになります。

ここで非常に重要なのが、一時的な支出と恒久的な支出は全く違うということです。

たとえば「今年だけ1兆円必要」なら、予備費や余剰資金などで何とかできることがあります。

しかし、

子育て支援を毎年1兆円増やします

という制度なら、

2026年 1兆円
2027年 1兆円
2028年 1兆円
2029年 1兆円……

と続きます。

仮にどこかで1兆円見つけても、それは最初の1年しか解決していません。

だから政策論では特に「恒久財源」という言葉が頻繁に出てくるわけです。

「国にも非常用の貯金を作っておけばいい」は、実際すでに一部やっています

ここはダニエルさんの考えと制度がかなり一致しています。

日本には「予備費」があります。

憲法87条そのものに、予測できない支出に備えて予備費を置けることが規定されています。予算外の事態が起きたとき、政府はこれを使うことができます。(shugiin.go.jp)

さらに予想以上に大きな出来事なら、補正予算を組みます。

実際、2026年度にもまさにそれが起きています。中東情勢などへの対応を含めて6月に約3.1兆円の補正予算が成立しました。一般予備費を1兆円まで戻すための約0.5兆円や、新たな中東情勢等対応予備費2.5兆円などが組まれ、その財源は特例国債約3.1兆円でした。(mof.go.jp)

つまり日本にも、

「何かあったとき用のお金」

は存在します。

ただし、「100兆円ぐらい現金を貯めておき、好きなときに取り崩す」という仕組みにはなっていません。

なぜ大量の「国の貯金」を作らないのか

ここには面白い事情があります。

国が仮に毎年5兆円ずつ税金を余分に徴収して、50兆円の非常用貯金を作ったとします。

それは裏を返せば、

国民や企業から50兆円を吸い上げて、使わずに国が持っている

ということでもあります。

ですから政府の資金は、個人の「老後のために銀行預金を増やしておこう」と全く同じには扱えません。

もちろん財政余力を持つことには価値がありますが、「巨額の現金を寝かせること」が常に最適とも限らない。そのため、多くの国では、平時には一定の予備費を置き、大規模な危機では国債発行や補正予算で対応する構造を取っています。

さらに国の場合、本当の制約はお金だけではありません。

政府がお金を100兆円用意できても、医師、看護師、建設作業員、半導体、鉄鋼、電力、土地などを100兆円分突然増やすことはできません。

実物の供給能力を超えて政府支出を増やせば、物価上昇など別の問題が生じます。

その意味でも、

「政府ならお金を作れるのだから財源を考えなくてよい」

とも単純にはなりません。

ではGPIFの年金運用益を使えばいいのでは?

ここも重要です。

これは原則としてできません。

GPIFのお金は政府の自由な財布ではなく、年金制度のための資産だからです。

法律上も、年金積立金は被保険者の利益のために運用し、将来の年金給付を支えることが目的とされています。GPIF自身も、運用収益と元本はおおむね100年間の年金財政の中で使うものだと説明しています。(gpif.go.jp)

なので、仮にGPIFが株高で20兆円儲けたとして、

「10兆円儲かったから新幹線を造ろう」

という使い方はできません。

制度を変えて取り出すこと自体は政治的・法的には議論し得ますが、経済的には

「年金用として持っていた資産を一般政府支出に移した」

だけです。

国全体として10兆円の富が突然増えたわけではありません。

そして運用益は年によって変動するので、毎年続く制度の恒久財源としては非常に不安定です。

「だったら無駄な予算を削ればいい」は、理屈としてはその通りです

ここは財源の一つです。

既存事業を1兆円削れば、その1兆円を新事業に移せます。

実際、予算編成では毎年そういう組み替えが行われています。2026年度予算でも、既存補助金や社会保障制度の見直しを行いつつ、新規政策に財源を振り向けています。(mof.go.jp)

ただ、

「何が無駄か」

になると途端に難しくなります。

ある人から見れば無駄な補助金でも、その補助金で事業が成立している産業や自治体から見れば重要です。

また社会保障39兆円を大幅に削れば、医療・介護・年金などに影響します。地方交付税21兆円を削れば地方財政に影響します。国債費31兆円は過去の借金に関する支払いなので、「今年からやめます」とも言えません。

だから「ケーキを大胆に切り直せばよい」という話は理論上可能でも、現実にはかなり大きな利害調整が発生します。

そして日本の場合、過去の国債がかなり効いています

2026年度末の普通国債残高は約1,145兆円になる見込みです。(mof.go.jp)

その結果、2026年度だけで国債費が約31.3兆円あります。

特に金利が上がってきたため、利払い費は2025年度約10.5兆円から2026年度約13兆円へ増える想定です。(mof.go.jp)

これは重要です。

昔借りたお金のために、

今年使えるお金が毎年十数兆円単位で利払いに回る

ようになっています。

ですから日本の財源問題は、

税金が少ないから動けない

だけではなく、

税収は巨額なのに、社会保障・地方財政・過去の債務など既存支出も極めて巨額で、さらにすでに国債を発行している

という構造になっています。

では「借金が少ない国」なら財源問題から解放されるのか

ここが面白いところで、かなり楽にはなりますが、財源問題自体はなくなりません。

非常に分かりやすい例がノルウェーです。

ノルウェーは石油・天然ガスから得た収入を使い切らず、政府系ファンド「Government Pension Fund Global」に長年蓄積・運用してきました。

2026年6月末時点で、その資産は約22.7兆ノルウェークローネあります。途方もない規模です。(nbim.no)

そして実際にこのファンドから国家予算へお金を回しています。2026年改定予算では約5,790億クローネ、ファンド資産の約2.7%を使う計画です。国の予算の約27%に相当します。(regjeringen.no)

つまり、

「国が巨額の貯金・投資資産を持っていて、その運用益を国民サービスに使う」

という、まさにダニエルさんが想像した国家は実在します。

ただしノルウェーですら好き放題使っていません。

長期的にはファンドの期待実質収益率である約3%を目安に使う、という財政ルールを持っています。元本を食いつぶしてしまえば、未来の世代が使えなくなるからです。(regjeringen.no)

ここが非常に示唆的です。

したがって、「財源」という言葉をこう翻訳すると分かりやすいです

ニュースで、

「この政策の財源は?」

と聞いたら、

「これを実施した結果、今後増える支出を、税・別の支出削減・資産収入・国債のどれで賄い、何年続けられるのですか?」

と読み替えるとほぼ正確です。

「国にお金が1円もありません」という意味ではありません。

そして現在の日本については、

「税金をかなり取っているのに身動きが取れない」ように見える理由は、実際に税収以上の規模の政府支出をすでに行い、その差額まで借金で埋めているから

というのが大きな答えになります。

ただし、その状態を「税金が不足しているから仕方ない」と評価するのか、「既存支出の配分がおかしい」と評価するのか、「もっと国債を使える」と考えるのか、「債務を減らすべき」と考えるのかは、そこから先の財政政策の議論です。これは同じ数字を見ても立場が分かれます。

ダニエルさんの疑問で特に重要なのは、「国には毎年122兆円使える巨大な財布がある」のではなく、「年間122兆円を使っているが、そのうち約30兆円はそもそも借りている」という点だと思います。ここを知ると、「財源は?」というニュースの見え方がかなり変わってきます。