こんにちは、Webデザイナーのダニエルです。
- macのトラックパッドで拡大/縮小できない不具合が生じる
- macのトラックパッド不具合の原因が知りたい
- macのトラックパッド不具合を解消して、ストレスなく過ごしたい
こんなお悩みをお持ちの方向けの記事です。
macOS Ventura(ベンチュラ)にアップデートしてからというもの、mac bookのトラックパッドでの拡大・縮小(ピンチイン・ピンチアウト)が頻繁に効かなくなりました。下の画像のような2本指を使ったズームイン、ズームアウトが出来ないということです。
この操作、問題なくできる時もあれば、できない時もあります。
明らかにVenturaにしてからこの不具合に遭遇しています。以前のOSバージョンではこのような不具合に遭遇していませんでした。ということは、OSをダウングレードすれば解消するはずですが、影響度も高いしこれ以外にクリティカルな不具合が発生しているわけではないので、できればやりたくないです。
実はこの不具合の苦情は以前より存在し、また、最近も相次いでいるようです。アップルの公式サポートコミュニティでも報告されており、3年以上前から起こっているようです。
根本解決はAppleからのOSアップグレードで不具合修正してもらうなど、公式アナウンスを期待するしかありませんが、このままでも困ります。そこで、事象発生時に使える応急処置の方法をご紹介します。
僕と同じく、macのトラックパッド不具合で困ってる方の参考になれば幸いです。
Contents
macのトラックパッド不具合とは?
macのトラックパッド不具合とは、トラックパッド付きのmacで報告されている拡大・縮小(ピンチイン・ピンチアウト)がしばしば頻繁に出来なくなる事象のことです。
前述の通り、Apple公式のサポートコミュニティでも3年前から報告があり、問題についてユーザー同士で情報交換しているスレッドも複数あります。
僕の場合、デザイン制作でIllustratorやPhotoshpなどのアプリを使っていると、画面全体を俯瞰したい時もあれば、細部をさらに調整したい時もあります。そんなときにトラックパッドでの拡大・縮小が便利で重宝しています。指2本を使ってトラックパッド上をピンチアウト、ピンチインするだけで表示範囲の調整ができるので、キーボードショートカットや虫眼鏡ツール(拡大縮小ツール)を使うより、遥かに時短でストレスも少ないです。
ところが、この便利な操作はmacOSをVenturaにアップグレードしてから上手くいかない日々が続いております。一発で拡大・縮小できる時もあれば、いくら指をピンチイン・ピンチアウトしても画面の表示範囲が岩の如く変わらないことがしょっちゅうです。これは大変不便です。
macのトラックパッド不具合の原因とは?
この不具合の原因ですが、Apple公式がずっと沈黙を保ったままのようでハッキリとした原因は不明です。
ただ総合的に考えて、OSレベルのバグの可能性が高いです。
分かっていることを記載します。
- この不具合事象が発生している人は多くいる
- MontereyまたはVenturaにアップデートした直後から不具合事象が発生
- 内蔵トラックパッドだけではなく、外付けMagic Trackpadでも発生
- 不具合発生のタイミングはランダムで、しかも頻繁
この不具合事象が発生している人は多くいる
前述のとおり3年前から報告されており、国内・海外問わず多くの方が同様の事象で困っているようです。Appleサポートコミュニティにもこの不具合に関するスレッドが複数たてられています。
Twitter上でも同様の投稿が増えています。
MontereyまたはVenturaにアップデートした直後から不具合事象が発生
僕のケースでは、macOSをventura(ベンチュラ)にアップデートしてから不具合事象が生じ始めましたが、人によってはVenturaの1つ前のバージョンであるmacOS Monterey(モントレー)へのアップデート完了後にから不具合が生じた方もいるようです。
内蔵トラックパッドだけではなく、外付けMagic Trackpadでも発生
内蔵トラックパッドだけではなく、外付けMagic Trackpadの両方で同様の不具合が発生しているようです。つまり、ハードウェアのトラブルではなく、むしろOS側に問題があることが分かります。
不具合発生のタイミングはランダムで、しかも頻繁
この不具合は問題なく動作する時もあれば、突然発生する時もあります。そのトリガーは全く分かりません。Appleサポートコミュニティにも僕と同じように「ランダムで頻繁」と報告している方がいます。
それは普遍的で完全にランダムで頻繁です。
macのトラックパッド不具合の応急処置方法
根本解決はOSアップグレードでの問題解消しかないです。
しかし、現状を少しでも快適に過ごすための応急処置方法がありましたので、不具合が生じたタイミングで実施いただければと思います。
2つの方法がありますが、最初に記載する方法がオススメです。
- macのトラックパッド不具合の応急処置方法1(楽でオススメ)
- macのトラックパッド不具合の応急処置方法2(手動リセット)
macのトラックパッド不具合の応急処置方法1(楽でオススメ)
有志の方が開発してくれた「Pinch」というアプリを使う方法です。後述するシステム設定を開いてリセットする方法に比べて手数が少なく便利なのでオススメです。
手順は下記の通りです。
- 「Pinch」のダウンロードページを開く
- 「Pinch」をダウンロードする
- 「Pinch」を開いてインストールする
- 不具合発生時に「Fix Pinch Gesture」をクリックする
下記リンクを開きます。
こちらのページが表示されます。
スクロールすると「Download App here」と書かれている箇所があるので、こちらをクリックします。
クリックすると自動でダウンロードが始まります。保存されたファイルはダウンロードフォルダに入ります(デフォルト設定の場合)。
macのトラックパッド不具合の応急処置方法2(手動リセット)
不具合が生じたタイミングで、macのシステム設定のトラックパッド設定を開き、特定項目をいったん無効化、すぐに有効化すればトラックパッドの状態がリセットされ、一時的に解消します。
手順は下記の通りです。
- 「システム設定」を開く
- 「トラックパッド」を開く
- 「スクロールとズームタブ」を開く
- 「拡大/縮小」のラジオボタンをOFF、ONする
1つずつ見ていきます。
画面上部にあるメニューにappleのりんごマークがあるのでクリックします。
表示されたメニューの中にある「システム設定」をクリックします。
システム設定を開いたらウィンドウが表示されると思います。
左のペインを下までスクロールし、「トラックパッド」をクリックします。
ウィンドウ右側にあるタブ中央にある「スクロールとズーム」をクリックします。
「拡大/縮小」のラジオボタンがONになってるかと思います。
これをいったんOFF(無効化)にし、再度ON(有効化)にしてください。
アプリ上で表示範囲の拡大または縮小操作をしてみてください。一時的に不具合が改善し、トラックパッドで拡大/縮小できるようになっているかと思います!
(Pinchを使えない場合)システム設定をいつでも出せるようにしておく!
Pinchはインストールする際にセキュリティの警告が表示されるので、インストールを控えたい方向けのオススメ運用方法をご紹介します。
オススメとして「システム設定」を常に起動しておくのが良いです。Dock上から爆速で出せるようにしておけば不具合が生じた時もすぐに解消できます。
システム設定をDockに常に表示しておく方法
システム設定をDockに追加していない方は、システム設定がDockに出てる状態で右クリックし「オプション」→「Dockに追加」をクリックすると、設定完了できます。
さらにトラックパッドの設定画面を仕込んでおく
システム設定をDockに常に表示したら、さらに先ほどの「トラックパッド」の設定画面も開いた状態にして不具合に備えておきましょう。
まとめ:macでの作業を安定稼働させるために
今回僕は、このようなトラックパッドの不具合があることを何も予見できずにOSアップグレードをしてしまいました。アップグレードの不具合情報に関して軽く情報サイトをチェックした上でアップグレードしたつもりでしたが、それでも回避できませんでした(日本語サイトでは同様の報告が見つからなかったものの、英語サイトだと見つかる模様)。
セキュリティ対策や各種アプリ(Photoshopなど)の動作を保証する上で、アップグレードをしない訳にはいきませんが、現在使っているmacOSが十分に安定稼働しているなら、アップグレードするかどうかは十分に検討と調査を重ねる必要があると深く実感しました。
ご参考になれば幸いです。